農業や農村の持つ役割は、食料のみならず、国土の保全、水源、自然環境の保全、景観、文化の伝承等、多面的な価値として、近年、見直されつつあります。
その反面、集落では高齢化や人口減少による地域力の低下が起こり、農用地・農道・水路等の農業用インフラの維持・保全や伝統文化等の継承が危惧されつつあります。
集落の活性化や農業や農村の持つ多面的機能の発揮には、住民の以外のかかわりも重要であり、農業や農村は国民共有の財産として守り育む必要があります。
イノシシやシカ等の有害鳥獣による農産物被害は支障となっています。そのため、これまで同様に各種被害防止対策の継続が必要です。
本市では平成22 年度から市内小中学校を対象とした学農連携に取り組んでいます。子どもの頃から農業を体験し、生きる力を育んでいくことを目的として事業に取り組んでいます。
また、近年農村の景観が観光資源として脚光を浴びつつあります。本市の特徴ある農村風景を保持していくことが、農村の新たな価値観を生む重要な要素となります。
大分県豊後大野市は、日本ジオパーク、ユネスコエコパーク認定地域です。